蒲郡市の葬儀の基礎知識

【1日葬】蒲郡市で1日葬をお考えの方へ

2022年04月11日
蒲郡市で1日葬をお考えの方へ

葬儀のかたちは千差万別です。ただ現在は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあり、葬儀も「より小さく、より簡素に」という考え方が広く浸透していっています。
今回はそのような考え方にマッチする「1日葬」について取り上げ、解説していきます。

1日葬とは、その名前の通り1日で終わる葬儀のこと

1日葬とはその名前の通り、「1日で完結する葬儀」の形態をいいます。

一般的な葬儀の場合、故人が旅立たれた当日~2日以内程度を目安に通夜を行い、その翌日に葬儀・告別式を行い、さらに葬儀・告別式の後に火葬を行い、収骨後に繰り上げ初七日法要と精進落としの席を設けることになります。

しかし1日葬の場合、通夜を行いません。
故人が旅立たれた翌日~2日以内程度を目安に葬儀・告別式を行い、その後に火葬を行います。なお繰り上げ初七日法要と精進落としに関しては、ご家族のご意向によって行うかどうかが判断されるため、省略される場合もあれば一般葬と同じように執り行われることもあります。

最大の違いは「通夜を行わない」という点です。
また1日葬であっても、一般葬同様ご家族・ご親族以外の参列者を受け入れて行うことも可能ですが、特段の事情がない場合は家族葬(ご家族やご親族のみで行う葬儀。声を掛けられた人だけが参列する)のかたちで行われることが多いといえます。明確に「家族葬である」という形態をとらなかったとしても、「特段周りの人に言わない・新聞などに告知しない」とする選択肢をとる人も多いため、必然的に小さな葬儀になりやすい傾向にあります。

ただし1日葬の場合、火葬式・直葬とは異なり、多くの場合で宗教者(ご僧侶など)による読経を伴います。もちろん「1日葬で、かつ無宗教で」とする葬儀もありますが、葬式・告別式は行うかたちであるため、ご僧侶による読経と供養が行われるのが一般的です。

このように、1日葬には「一般葬と異なる部分」「火葬式・直葬と異なる部分」の2種類があります。

ちなみに、日本では「死後24時間以内に火葬に処してはならない」という法律があります。今よりもずっと医療分野が未発達であった時代において、仮死状態か本当に亡くなっている状態かがすぐには判断できなかったためにできた法律であると解釈する人もいますが、いずれにせよこの法律によって、「亡くなってすぐの火葬」は禁じられています。
そのため1日葬であっても、「亡くなったのが朝の5時だったから、昼の12時から葬儀・告別式を行い、その後に火葬を行う」というやり方はできません。

1日葬のメリットについて

1日葬のメリットについてみていきましょう。

・ご家族の費用面での負担が少ない
・ご家族の体力面・精神面での負担が少ない
・宗教を信じる人でも最低限の「お別れの形態」が維持できる
ひとつずつ解説していきます。

・ご家族の費用面での負担が少ない

1日葬のメリットとして、「ご家族の負担が少ないこと」が挙げられます。
そのなかでも「費用が軽減できること」はかなり大きな要素を占めるでしょう。
1日葬では、通夜式が省かれている分、施設使用料や飲食費、返礼品費などを通常の葬儀よりも費用を抑えることがでます。

・ご家族の体力面でも精神面での負担が少ない

1日葬の場合、通夜がないため宿泊の必要がありません。
また葬送儀礼全体にかかる時間を少なくすることができるため、ご家族の体力面・時間面での負担が少ないというメリットもあります。

一般葬の形態をとる場合、ご家族はほかの参列者に気を配る必要も出てきます。家族葬であってもご親族を招くのであれば、やはり失礼のないように気を付けなければならない

でしょう。そのため、疲れが出てしまう可能性もあります。

しかし1日葬の場合は一部の特例を除けば、非常に狭い限られた範囲の人しか呼ばないため、このような精神的な気疲れが少なくて済みます。

・宗教を信じる人でも最低限の「お別れの形態」が維持できる

プランにもよりますが、1日葬の場合、多くは「宗教者による読経」などを含みます。
火葬式・直葬とは異なり、一般的に想像される「葬儀のやり方」「供養のやり方」をほぼ踏襲するかたちとなるため、宗教に帰属意識を持つ人でも納得しやすい形態であるといえます。
また火葬式・直葬に比べると親族の理解が得られやすいというメリットもあります。

1日葬のデメリット

メリットの多い1日葬ですが、デメリットもあります。

・時間的制約が厳しく、参加できない人が出てくる可能性もある
・1日葬に理解を示さない菩提寺もある

・時間的制約が厳しく、参加できない人が出てくる可能性もある

2日葬の場合、夜に行う「通夜」と、午前中~昼間にかけて行われる「葬儀・告別式」の2つの時間帯でお別れの儀式が行われます。
この2つの性質は厳密にいえば異なりますが、忙しい現代社会においては「時間の都合のつく方、どちらかに参加すればよい」という考えが比較的一般化してきています。
そのため、2日葬であれば、夜に仕事がある人でも昼に仕事がある人でも参列しやすいという特徴があります。

しかし1日葬は、基本的に昼のみでしか行われません。葬儀会社にお願いすれば夕方から行えるケースもありますが、いずれにせよ、「夜か、日中か」のどちらかとなります。
そのため、「参加したい人・参加してほしい人」のなかで都合がつかず参列できない人が出てくる可能性もあります。

・菩提寺によっては1日葬に理解を示さない場合もある

お寺のなかにも多様化した「新しい葬儀」に理解と関心を示すところも多くみられるようになってきていますが、それでも「新しい葬儀の形態」のひとつである1日葬を受け入れがたいとするお寺もあります。
そのため、菩提寺によっては1日葬に難色を示す可能性もあります。
1日葬をお考えの場合には事前に菩提寺に相談・連絡をしておく必要があります。

1日葬は現在の状況に寄り添える葬儀であると同時に、「宗教者によるお別れも取り入れたい」という考えに寄り添える葬儀でもあります。
選択肢のひとつに入れておきたいものですね。

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